忘れられないおくりものを誰かの手に 

子どもたちがまだ小さかったころいっしょに読んだお気に入りの一冊です

トンネルの向こうに旅立って行ったアナグマと

彼がいなくなってしまったことを悲しむ友だち

季節が変わるころ

みんなは彼からたくさんのおくりものをもらっていたことに気づきます

毎日のくらしのために役立つ知恵や

自分に自信を持たせてくれる言葉

何よりひとりひとりへの愛

アナグマにはもう会えませんが

みんなのこころのなかに

毎日のなかに

アナグマはすばらしいおくりものを残していったのです

わが家の小さかった子どもたちは大きくなりました

あと何年、いっしょに時間を刻めるでしょうか

形ある財産は残してあげられそうにありません

毎日を豊かにする知恵や自分を大切だと思える言葉

何より神さまに愛されていることを

おくりものとして残せたらなと思います

“私たちが地上を去る時に残るものは

集めたものではなく与えたものである” ジェラール・シャンドリー

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